誰のために なんのために
ウルトラマンダイナの主題歌の歌詞からの引用。
この歌詞のあとに「あの力はあるのだろう」と続いていくのですが、今回は力(ちから)がテーマ。
強すぎる力を持ってしまった人類の、悲運なエピソードをピックアップ。
ウルトロイドゼロ
冒頭から「ごきげんナナメだぜ」と登場したゼロ。
ゼットの地球での様子をモニターしており、人間が作った人造ウルトラマンに苦言を呈している様子。
特空機4号ことウルトロイドゼロは、これまで地球にやってきたウルトラマンたちのデータを集めて作り出された超強力なロボット。
しかし圧倒的な力を持っていることから、ウルトロイドゼロの存在を恐れる地球怪獣たち(タッコング・キングゲスラ・デマーガ・ゴメス・パゴス)が一斉に出現し暴走。ウルトロイドゼロに向けて襲いかかります。
ゼットも現れ怪獣を沈めようと立ち向かいますが、追い詰められた結果ウルトロイドゼロはD4レイを使用。
D4レイは次元をも操るほど強いエネルギーを転用させた最強の兵器。
不気味なほど強い力は一瞬で3体の怪獣を消滅させ、その爆発もいつもとは違う紫色…
ゼロはウルトラマン以上の兵器を開発したと喜ぶストレイジに対して「俺たちウルトラマンは力を見せびらかすために地球に来たんじゃない、守りに来たんだ」と、一刀両断。
強い力は使い道を誤ると取り返しのつかないことになります。
一度は強い力を求めて過ちを犯したゼロだからこそ、このセリフも生きてきますね。
テラノイド
「ダイナの世界でもこんなことがあった」というゼロの紹介で始まったのは、ダイナ48話で描かれた人がウルトラマンを作り出すというF計画。
その危険さから一度は計画が凍結されるものの、スーパーGUTS内にその計画を復活させた者(ゴンドウ参謀)がいたため計画は復活。
ダイナ=アスカからウルトラマンとしての光を奪い、人造ウルトラマン・テラノイドを起動させます。
しかしテラノイドはスフィアに乗っ取られゼルガノイドへと変貌。
アスカは残ったエネルギーを振り絞り、気力でダイナに変身します。
つるの剛士氏のシーンはなぜかカットでしたが、戦闘シーンなどを重視する編集の都合だと思われます。
全力で走り抜いてダイナに変身するシーンを見たかった…
ゼットの世界だと地球防衛軍は力を求める描写が目立ちましたが、ダイナの世界ではいつ現れるか分からないウルトラマンという不確定要素にいつまでも守られるのではなく、人類がウルトラマンを管理できるようにしたかったという明確な違いがありました。
「力の使い方は間違えると大変なことになる」
ゼロの語りが最後に刺さります。
次回予告
「次はイケてる地球人たちを活躍するぜ!」
今回の話のノリとは真逆なテンションの次回予告は、なんと防衛隊のクロースアップ。
ゼットからはセブンガー、ティガからは1号とアートデッセイ号が予告で登場していました。まさかのゴブニュ登場です。
ゴブニュは現代でも通じるほどカッコいいデザインですので、今のシリーズで見てみたさもある…
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