ベボベアジカンの対バンを見るために、大阪まで行ってきました。
現在は関東に引っ越したので大阪は遠くなりましたが、どちらも学生時代聴いていたバンドの対バンということでチケットを取り行ってきました。
共に青春時代を過ごしたバンド同士の対バンの感想をまとめます。
会場 Zepp大阪ベイサイド
大阪公演のライブ会場は、ZeppOsakaBayside
武道館のポスターが壁面にいくつも貼られたいたなど、会場はベボベ仕様(アジカンのポスターももちろんありました)
入場にはドリンク代600円が必要。
SuicaやPayPayなどでの支払いが可能でした。
場内は1階と2階に分かれており、1階はコロナ前と同じようなスタンディング。
コロナ禍初期のライブハウスでよく見られた、一人分のスペースが区切られているような感じではなく、完全にコロナ前と同じような状態。
僕は結構前の方にいたのですが、他の人とは肩がギリギリ触れないくらいの距離感でした。
ライブが始まっても人が前に押し合ってくるようなことはなく、快適に見ることができました。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
19時、定刻通りに暗転しアジカンのライブがスタート。
SE無しでサポートメンバーを含めた6人が入場し定位置に着くと、奏でられたのはRe:Re:のイントロ。
ベボベとアジカンは元々聴いいていた人の世代が近いバンド。
この曲からライブがスタートするのはある意味狙った選曲なのではないかと思います。
場内を温めきったところで続く2曲目は、なんとライブアンセムであるリライト。
アジカン攻め攻めのセットリストが、場内を揺さぶっていきます。
そして攻めの姿勢は以降も続いていき、3曲目はソラニン。
これでもかと畳み掛けていくアジカン。
アジカンはベボベが確立した四つ打ちバンドの始祖とも言えるような存在。
ベボベとの出会い
怒涛の三曲が終わり、こんばんはと挨拶する後藤さん。
ベボベとの出会いは新宿ロフトで、当時彼らはまだ学生だったと思い出を語る後藤さん。
挨拶されて当時のアルバム貰ってジャケットも覚えており、当時はキラキラしていたバンドだなと思っていたけど小出くんは若年寄(わかとしより)化するのが早かったと笑いを集めます。
さらに「crazy for youの季節ってどんな季節だよ」と当時聴いて衝撃を受けた曲などへのツッコミを入れつつ、ライブへと戻ります。
最新モードのアジカン
ここからは比較的新しめの曲が続き、最新アルバムの一曲であるYou to Youを歌い上げます。
今回のツアー名I hub youと似た語呂の良さに、偶然ではありますが運命めいたものを感じてしまいます。
触れたい 確かめたい では女性コーラスも入るなど、これまでのアジカンには無かった曲調。
ライブでもそれは再現されており、まだまだ進化するアジカンの最新モードを感じさせる曲でした。
「四畳半タイムマシンブルースの主題歌です」と言って奏でられた出町柳パラレルユニバースは、これまでのアジカンらしさ詰め込んだ最新曲。
未発売の新曲から過去曲まで、レパートリーの幅広いアジカンの楽曲が続きます。
こんなにも沢山の人が集まるのは素敵なこと
ここでもう一度MCの時間。
悪口ではないと前置きをしつつ、両バンドのファンについての話。
ベボベとアジカンは言うてそれほど有名ではなく、クラスや職場にもファンが1人か2人いるかどうか。
けれどライブハウスに来たらそういう人が沢山いる。それはとても素敵なこと。
と言い、この日を心待ちにしていたであろう観客から大きな拍手を集めます。
またアジカン個人としても大阪にも来るからそのときは遊びに来てくださいと言い、ライブのクライマックスに向けてギターを鳴らすも、ギターのヘッドをマイクにぶつけて笑ってしまう後藤さん。
中断せずにそのまま演奏を続け、奏でられたのは荒野を歩け
ライブのクライマックスに相応しい選曲。
そしてこれで終わりではなく、最後は君という花
お客さんの気持ちを鷲掴みにし、次のベボベに繋げました。
19:48 アジカン終了
Base Ball Bear
20:02 ベボベスタート。
1曲目はsenkou_hanabi
実はこの曲、昨年のLIVE IN LIVE夏でも最初に演奏されたもの。
まさかの選曲に驚きではありますが、この曲が無いと夏は始まらない、そんな意思表示であるかのようです。
2曲目は真夏の条件。
昨年のLIVE IN LIVEでは演奏されなかった曲で、ギターソロでは「ギター俺!」も健在でした。
最近のライブではギター俺があまり無かったので、
MC
対バンライブではお馴染み「アジカンありがとうー!」と対バン相手へのお礼を舞台袖に向かって叫び、この日の思いを語る小出さん。
ベボベとアジカンのツーマンはお客さんだけでなく本人たちにとっても思いが深く、今回は全員がとても待ち望んだライブだったとのこと。
そして後藤さんがベボベのデモCDを持っていたという話題に対抗してか、アジカンと出演したサーキットイベントのタイテをまだ持っていたと話題にする小出さん。(実物は持ってこれなかったものの撮ってきた写真を客席に見せてきた)
そして「アジカンこそRock in Japan」「アジカンともっとTalking Rockしたい」などと音楽雑誌をもじったイジリを経て、次の曲へ向かいます。
(後に判明しましたが、この日はTalking Rock編集長の吉川市が見に来ていたそう)
続く夏曲
特に本人たちにからの言及はありませんでしたが、今回のライブはLIVE IN LIVE 夏 part.2であるかのように夏曲が多めにセレクトされていたのが特徴。
しっとりめの曲が入りがちな中盤でも、夏曲が選曲されていました。
ライブ定番のshort hairを挟み、しっとりゾーンにて演奏されたのはSummer Melt
歌詞の内容的には初秋を感じる曲ではありますが、このライブが行われたのが8月終盤ということもあり最も適している選曲に感じられました。
そして続いて演奏されたのは、最新アルバムDIARY KEYからの海へ。
昨年リリースされた比較的新しめの曲。
ベボベの夏曲リストに新たな一曲が加わったと感じるような、そんなセットリストでした。
本編では最後のMC
クライマックスに突入する前に、ここで本編最後のMC。
ベボベにとってアジカンは雲の上の存在だったから、今日の対バンは本当に感慨深かったことを語ります。
箇条書きにして内容をまとめると以下
・自分達は音楽の賞のようなものを取ったことがなく誇れるものが何も無かったので、他のミュージシャンと比べて引け目があった
・けれど20年続けてこれたことが今では誇りになった。
・常に新しいことに挑戦し、この20年でファンをふるいにかけてきた
・今こうしてライブに来てくれているみなさんは僕らの宝物
この20年で色々なことがあり、特にメンバー脱退を経たこの5年間は彼らにとって正念場だったことでしょう。
しかし今もこうして足を止めずに活動を続けてくれ、20周年最終日には3度目の武道館もあります。
今日のライブはそんな活動を続けてきた自分達へのご褒美のようなもの、として場内は盛大な拍手に包まれました。
怒涛の勢いのまま駆け抜ける
MCを終え、ライブはクライマックスへと突入。
上記のMCから始まったのは、DIARY KEY
今のBase Ball Bearのモードを感じられ、閉塞感漂うこの世の中に一石を投じるかのような1曲。
DIARY KEYで場を整えたのちに、ここからはキラーチューンのオンパレード。
ドラムから始まる新しいライブ用イントロが入りつつ始まったのはLOVE MATHEMATICS
これまでのようなライブ仕様の爆速BPMではなく、原曲に近い速さに戻っていたのが印象的。
Stairway Generationでは関根さんがステージ上を駆け巡り、これでもかと場を盛り上げる。
3人になってからは関根さんのプレイスタイルがステージ上を駆け巡るものに変化しましたが、それが最もマッチした曲です。
そしていつもはアンコールや本編ラストに置かれることの多い祭りのあとを最後から二番手に配置、最後はBREEEEEEEZE GIRLという完璧な締め。
まだライブで声は出せないけれど。
それでも大きく夏を感じられるセトリでした。
アンコール
21:06 アンコール開始
メンバー3人ステージに登場し、さっそくベボベ対バンライブお馴染みのコラボコーナーにうつると宣言する小出さん。
これまで対バンライブで行っていたコラボは2種類あると説明し、以下の内容を紹介。
A 対バン相手の曲をカバー
B ベボベの曲を一緒に演奏してもらう
「今回はどっちだと思う?」と煽るも、今回はどちらでもなく曲をカバーして一緒に演奏してもらう(Cパターン)と発表し、大きな拍手に包まれる場内。
そしてステージに遅れて現れたのは、ギター喜多建介さん。
喜多さん曰く「2日前に連絡を貰った」ということで急遽決定したこのコラボ。
ベボベとアジカンはエンジニアが同じで、エンジニアがせっかくなら一緒に演奏してもらいなよと両者を繋げたのがこのCパターンのきっかけとのこと。
つまりエンドアンドスタート
配置につき、4人編成で歌われたのはループ&ループ。
特に大きなアレンジは無く、小出さんが原キーのまま歌うカバーのような雰囲気。
シンプルな4つ打ち曲ということで、Base Ball Bearのコピーに非常にマッチしていました。
一夜限りのコラボレーションに、場内はこの日最大の盛り上がりに包まれました。ぜひまた聴きたい…
これまで演奏してきたカバー曲が結構溜まってきたと思うので、これだけでミニアルバムを出してほしいですね。
演奏が終わって喜多さんが捌けると「夏が終わるーーー…」と呟く小出さん。
そう、このライブが終わったらベボベの夏ライブは終了。
そして次のライブは武道館となります。(本当は解禁されていないフェスやライブがありました)
小出さんは人生初の武道館がアジカンだったそうで、そのアジカンとの対バンを経て武道館に挑めるというのは感慨深いという。
そんな夏の終わりとして、ライブの締めに演奏されたのはperfect blue
もうすぐ夏が来る という歌詞で終わる曲ではありますが、最高の夏の締め曲となりました。
セットリスト
senkou_hanabi
真夏の条件
short hair
Summer melt
_touch
海へ
DIARY KEY
LOVE MATHEMATICS
Stairway Generation
祭りのあと
BREEEEEEEZE GIRL
<アンコール>
ループ&ループ
Perfect Blue
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