【ネタバレ】舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-【感想】

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※ここからは舞台 仮面ライダー斬月のネタバレを多大に含みます。

 

目次

あらすじ

進む貧困と止まない紛争によって衰退の一途を辿ることとなったトルキア共和国。かつてそこは巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによるプロジェクト・アークの実験場となっていた。すでに役目を終えたはずのその地で異変が起きているとの情報を得た呉島貴虎は、約8年ぶりにトルキア共和国に足を踏み入れるが、予期せぬ襲撃を受け、巨大な穴の底に広がる地下世界・アンダーグラウンドシティに落下してしまう。

トルキア共和国で最も危険な場所、アンダーグラウンドシティ。多くの少年、青年が生き残るための殺し合いが行われていた。そして、そこでは戦極ドライバーにロックシードを装着し、アーマードライダーに変身した者たちもいた。血の流れる殺し合いの場にボロボロの姿で倒れこんだ貴虎は、落下の衝撃で記憶喪失となり、自分の名前すら思い出せない状態になっていた。チーム“オレンジ・ライド”のリーダー、アイムによって助けられる貴虎。そんな中、突如現れる見知らぬアーマードライダー。その驚異的なパワーにざわつくアイムたち。貴虎は朦朧とする記憶の中で、そのアーマードライダーが「斬月」であることを思い出していた。

アイムたちに協力を仰ぎ、失った記憶を取り戻す手掛かりであるアーマードライダー斬月をおびき出す計画を立てる貴虎。だが同じ頃、貴虎の行動や抗争の様子を街中に仕掛けたカメラで監視し続ける男がいた。その男は、ある理由から貴虎に復讐を遂げようとしていた…。

(HPより引用)

 

物語の舞台

舞台となるのは日本ではなく、鎧武本編が始まる前にユグドラシルの実験場となっていたトルキア共和国。
架空の国という設定のようですが、日本よりも西に位置する中東の国のようです。
日本に戻る描写は一度も無く、終始トルキア共和国で物語が進んでいきます。

物語の時系列ですが、「ユグドラシルが実験を行っていたのが8年前」という内容のセリフがありました。
この実験とアーマードライダー開発を行っていたのが同時期であるというセリフもあり、そしてTVシリーズ本編では貴虎が斬月へのテスト変身をして入院しているのが2013年4月頃であること(27話)が描かれています。

ということは実験を行なっていた2013年から8年経過していることになり、劇中は2021年頃であることが判明します。
そうなると劇中の貴虎は34歳。ちなみにおっさんと呼ばれる場面が存在するのですが…そうか34かぁ…

 

内容ネタバレ・感想

まず一言。本当に素晴らしい作品でした。

貴虎が記憶喪失という設定ですので鎧武の世界観を思い出しながら舞台が進んでいく
最初のオープニングとなる場面も、大塚芳忠氏のナレーション(新録?)をバックに始まります。
貴虎以外は新キャラなのですが、アーマードライダーの変身者たちは鎧武なら紘汰と似た性格、バロンなら戒斗と同じ性格という風に分かりやすくされていたので、物語に入り込みやすくなっていました。

本編~劇場版~Vシネ2のその後を描いた小説版では、世界中に未だ残っているロックシードやドライバーを回収していく貴虎の活躍が描かれていました。
小説版以降もまだドライバーやロックシードが残っている国があったとは…呉島貴虎の戦いは終わらない。

地下世界で出回っているロックシード・戦極ドライバーを使い続けるとインベス化してしまうという設定も、プロトタイプだからという理由づけがされていて◎
イニシャライズもされていないので誰でも変身できます。
でも、そしたらドライバーは「誰でも変身可能(プロトタイプ)→最初に付けた人のみ変身可(鎧武、バロン、龍玄)→誰でも変身可(ゲネシス、その他のライダー)」という風に設計が変更されていったということになりますが…、
…変身者固定機能、いらなかったですね。笑

登場する仮面ライダーは、鎧武・バロン・龍玄・グリドン・斬月・ブラーボ。
場内が暗くよく視認できなかったのですが、斬月以外はおそらくボディが黒でした。プロトタイプであることの強調でしょうか。
怪人の方はビャッコインベス・新オーバーロードが登場。よく見えませんでしたが、オーバーロードは新規造形?

本当に少量ですが、ミュージカルのように舞台上の役者全員で踊る場面もあります。
貴虎が出ている場面では、さすがにそのようなシーンはありませんでしたが。笑

あと一番場内がザワついたのはやはり神様と化した紘汰の登場でしょう。
紘汰を演じる佐野岳氏が出てるわけではありませんが、過去の映像や登場人物の身体を借りての登場。
声めっちゃ本人に似てましたが、似てる人がアフレコしている模様。

公演は1時間50分という長い時間ですが、場面のほとんどが殺陣ですので飽きずに見ることができました。ストーリーもちゃんと虚淵玄氏が監修しています。
プロジェクションマッピングを使った映像演出や、スピーディーなアーマードライダーへの変身描写など、舞台でしか見ることができない演出の数々に「そうきたか!」と終始ワクワクしっぱなし。

あと貴虎を演じる久保田悠来氏が終始動きっぱなしですごかった。変身するのは最終決戦のみでしたので、それ以外は生身の身体で闘いまくり。(元々舞台メインで活躍されていた役者だそうです)
紘汰から渡されたカチドキロックシードで仮面ライダー斬月カチドキアームズに変身しオーバーロードへと立ち向かっていく展開は、まさに「ここからが俺のステージだ!」

記憶を取り戻して戦いが終わり「何かあったらいつでも駆けつける」と最後に言う貴虎の後ろ姿は、変身できたんだなと感じさせる大きな背中でした。

 

終わりに

あまりの人気ぶりに追加公演が設けられ、更に千秋楽のライブビューイング・生配信・映像ソフト化も決定と、怒涛の人気をみせる舞台仮面ライダー斬月

この勢いだと今後も別作品での舞台化などはあるのでしょうか。別キャスト主役で再び鎧武外伝などもいいですね。
平成最後に、このような素晴らしい舞台作品をありがとうございました!

 

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この記事を書いた人

心地いい部屋を作ることが趣味なアラサー男子。ファッションやカメラ、ウルトラマンなどが好きです。

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