「ある日突然 現れて すべてが消える」
前回の234話はDグレ読者の間で多くの物議を醸した回でもありました。
Dグレ世界は現代のパラレルワールドだという説(だから”仮想”19世期なのではないか)が浮上し、ノアやイノセンスは異世界からやってきたものなのではないかと様々な意見がネット上を飛び交いました。
今回はどれだけ話が進むのか、Dグレ235話の開幕です。
「世界が滅ぶのをみたことないでしょお?」
「柱」を憎むロードは次第に顔が歪み、クロスにも何がわかるとその怒りをぶつける。
しかしそんなロードに対して「ノアに操られるな、戦え」と激励。その言葉に涙するロードは、「じゃあ殺して」とだけ言い残し姿を消してしまう。
クロスとロードの関係性はやはり特別なものなんですね。
どんなことがあって二人は出会いこのような関係になったのか。明かされる日は来るのでしょうか。
そしてクロスの「本当はマナを助けたいと思ってるんじゃないのか」というセリフ。
昔も現代も、ロードはマナのために密かにクロスと協力し動いていたのかもしれません。
チラシを配っていたマナやコジモ達はサーカス団へ帰宅。
マナは帰ってくるなりサーカス団長に引き抜きを打診され、それを見たコジモは怒りを他の団員にぶつける。
犬のアレンは暇になってしまったため、雑用で忙しい<赤腕>の元へ行きます。
すっかり懐かれたのか、この日以外にも構われていた様子。
犬(アレン)に寄りかかられて温もりを感じると、ネアの記憶?のようなものがフラッシュバックする<赤腕>
ノアとしての片鱗はこの頃からあったみたいです。
<赤腕>と犬(アレン)が触れ合っていると、そこに現れるコジモ。
毒入りフードを犬(アレン)に食べさせようとするも、危機を察知した<赤腕>がそれを阻止。
<赤腕>はコジモによる暴行で意識が飛んでしまう。
このシーンは小説版と内容が多少変わっていて
小説版→コジモの「犬のフードにガラスの破片を入れろ」という命令を<赤腕>が断り殴られる
漫画版→コジモが犬に毒入りフードを食べさせようとするところを<赤腕>が阻止し殴られる
ガラスの破片って生々しすぎますのでこの変更は良かったところだと思っています…
本筋の流れは変わっていない様子。
赤腕が目覚めると、すっかりサーカスが始まる時間に。
「犬は!!?」探して走ると、ステージで大成功をおさめるマナと犬(アレン)の姿が。
一方コジモは、犬に噛まれたことによる出血でステージ上で失敗。
<赤腕>と犬に対する怒りを募らせていく。
そしてある日の朝、ついにコジモにより犬(アレン)が…
<赤腕>の記憶
後のアレンこと<赤腕>は過去の記憶がありませんが、犬に寄りかかられ身体が温まった影響で何かを思い出そうとします。
話の流れから言ってこのシーンは転生前のネアともう一人はマナ…に見えるのですが、抱きしめられているのは<赤腕>。
では、<赤腕>を抱き締めているのは誰?
ネアのメモリーが移植されたのは、35年前のアレンという人物だと読者の間で言われていました。
しかしこの方と<赤腕>は髪色が違うため「この人じゃないのでは!?」という説もあります。
ここから先は私の想像なのですが、35年前のアレンは自分に宿ったネアの転生を待つ中でこの<赤腕>と出会い、ネアのメモリーを与えたのではないでしょうか。
旅の中でアクマか何かに襲われ、もう自分は駄目だからとメモリーを移して<赤腕>を守ろうとした、それが上記のシーン。
移植された影響で過去の記憶が失われ、<赤腕>が誕生。
移植された者の意思でメモリーを移動できるのかは分かりませんが、これならネアが完全に蘇った際肉体が若返っていると感じたことの合点がつきます。
でも若返りについては小説3巻でマナがある日目覚めたらおじさんの姿になっていたなら、逆もありえるのではという勝手な予想。
というか35年前のメガネアレンも、イノセンス適合者であったのかどうかも未だに明かされていないんですよね。
もうすこし情報が欲しい。
小説版からの変化
前話が小説版で描かれていなかった内容であったことに加えて、今話は小説版から内容が少しずつ変化・もしくは加筆されているように感じました。
なんとコジモが犬に毒入りフードを食べさせにいこうとする最中、サーカス内でアポクリフォスに遭遇していたことが明らかになりました。
この時期から左腕にイノセンスを持つ赤腕を見張っていた、マナが千年伯爵であると勘付いていた、またはクロスを追いかけていたのでしょうか。
クロスはティムキャンピーをサーカス内に飛ばしていたため、気付いていないわけがないはず。これからどのように赤腕・マナ・クロスに関わっていくのでしょうか。傍観なのか、それとも…
その他にも小説版との違いは以下の通り。
小説版との違い
・ガラスの破片入りフードが毒入りフードに変更
・コジモが赤腕を暴行する経緯
・ステージが終わった後の犬アレンに対する赤腕の対応
・犬アレンが再び赤腕の左腕を舐めるタイミング
・サーカスを終えてから犬アレンが亡くなるまでの間の日常をカット。
・アポクリフォスの登場
小説版が10年前の作品ですので内容が多少変わっていくのは仕方ないことかもしれませんが、どのようにこれから話が進んでいくのかが楽しみです。
というわけで2020年初のDグレ最新話でした。
今回はカラーを含めた41ページの大増量でしたが、<赤腕>とコジモが取っ組み合うシーンはトーンが無く下書きの線が残っていたりして未完成の状態のまま掲載されていました。
締め切りに間に合わなかったのか、多忙すぎるのか、体調が不安定なのか…
これからも無理せず、星野先生ご自身のペースでゆっくり描き続けていって欲しいと思います。
(画像引用:ジャンプSQ. RISE 2020 WINTER D.Gray-man 25)
コメント
コメント一覧 (4件)
ふとDグレの3話まで無料公開していてみたのですが
千年伯爵がマナをアクマにしたシーンがあります
そうなると、、、この場にマナの体と魂があるということなのか千年伯爵はマナの体で魂は死んでいるからアクマになった?ってことなんですかね?
でもお墓があるから肉体はここにある?
矛盾なのか忘れているだけなのか話がこんがらがってます(笑)
コメントありがとうございます。
マナをアクマにしたシーンですが、詳細に描かれていないうえに未だマナ死亡の理由すら明らかになっていませんね。
いつか明らかになる日が来るのでしょうか
少しネタバレにはなりますが、小説3巻(今本誌でやっている話)でもマナと千年伯爵が同一ではなく別の存在として描かれています。
きっとその謎も今後明かされていくことでしょう!
本誌も小説3巻も読んでみてください!
アレン(眼鏡)の左手親指がイノセンスの赤ではないので、体が縮んだ説は否定派です!
コメントありがとうございます。
今見返したら確かに…!親指がイノセンスじゃない…
ただクロウリーやティモシーのように後から寄生型になったということも予想されるため、今後の展開に期待ですね!