【ライブレポ】UNISON SQUARE GARDEN “プログラム15th”【セトリ付】

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2019年7月24日、ロックバンドUNISON SQUARE GARDENは結成15周年を迎えました。
この年はユニゾンお祝いモードで毎月様々なライブ・イベントなどが行われており、7月27日(土)には大阪にて記念日ライブと題した野外ワンマンプログラム15thが行われました。

目次

会場

今回の会場として選ばれたのは、大阪府舞洲スポーツアイランド。
サマソニ大阪でも使われている会場で、当日は24000人の”物好き”がユニゾンのために訪れました。

当日は朝から桜島駅・コスモススクエア駅から会場までのシャトルバスが組まれ、会場ではグッズ販売だけでなく食事の売店もありました。

関係者からはお祝いの花束。

あとライブ会場となる場所は撮影禁止だったのですが、前日の台風の影響で足元のぬかるみがすごかったです。
ライブ開始数十分前になると、モニターにて関西地方の関係者からのお祝いのメッセージが映し出されました。そして全てのメッセージが終わると、ついに15周年を祝うライブが始まります。

開演

17:33 ライブスタート

SE絵の具とともに入場し最初の1曲目として演奏されたのは、斎藤さんのアカペラから始まったお人好しカメレオン
この曲は今まで一度も演奏されておらず、ファンの間でもいつ披露されるか待ちわびていたもの。
一度も演奏したことのない曲を最初に持ってくる、彼ららしいやり方だなと感じます。

「ようこそ!」

斎藤さんの掛け声より次曲のドラムが始まり、場内は早くも熱狂の渦に。
人気曲シャンデリア・ワルツ君の瞳に恋してないと盛り上がる曲が続きます。
4thアルバムと7thアルバムの最後の曲同士が続く流れ。二つのアルバムには5年の間隔がありますが、シャンデリア・ワルツはいつまでも色褪せない名曲ですし、君の瞳に恋してないは最新のMODEとなったユニゾンの進化を感じさせます。

「今日は長いよ!」

早々と演奏に戻り、続いての曲は久々の披露となった流星のスコール
「想い続けて 想い続けてさ ここまで来たんだよ」という歌詞がまるで、今日この日この瞬間のことを歌っているのではないかと思わせます。

instantEGOISTでは、23:25のイントロの後に田淵さんの笑い声が舞洲に響き渡ります。
ツーマンやフェスなどで披露すると場を凍らせることに定評があるこの曲ですが、今日いるのは全員”物好き”であるため、高笑いも大歓声をもって迎えられました。

ここからはずっとMCは無く、曲だけが続きます。
リニアブルーを聴きながらInvisible Sensationはどちらもアニメの曲であり、同一作品内で2つ目のタイアップの曲

TIGER&BUNNY
1クール目OP:オリオンをなぞる
劇場版1作目:リニアブルーを聴きながら
劇場版2作目:harmonized finale

ボールルームへようこそ
1クール目OP:
2クール目OP:Invisible Sensation

タイアップ2作目というのはどうしても前回の曲と比べられがちでありますが、どちらも高いレベルのクオリティを持った曲。
リニアブルーは2012年で、Invisibleは2017年発売という、序盤のシャンデリア→君の瞳と同じ5年の間隔が
この2曲を並べるというニクい流れに、どうしてもニヤッとしてしまう。

「今日は暑いし長いから、いつでもトイレ行ってくださいね」軽いMCを挟み、熱狂を持った流れから一変、次に披露されたのは8月、昼中の流れ星と飛行機雲
7月下旬ではあるけれど8月のような真夏の気温の中で、透き通るような美しい声が風に乗り流れていく。
静かな流れに持っていったかと思えば、オトノバ中間試験で再び盛り上げる。
やはり6thアルバムDr.Izzyの楽曲たちは強い。

ここまで4thアルバム以降の曲が続きましたが、ここで3rdアルバムからで久しぶりの演奏となったカウンターアイデンティティ
今やユニゾンはアニメタイアップが当たり前となりましたが、実は長いバンド人生で初のタイアップを獲得したのがこの曲。
Aメロの楽器は斎藤さんのギターのみという攻めた曲であり、ここでの経験が後に作られた黄昏インザスパイ(1番の演奏が丸々ギターのみ)に繋がっているのかもしれません。

そこから最新のアニメタイアップ曲のCatch up, latency、そして15周年仕様に歌詞を変えたプログラムcontinued(15th style)とつながります。
どちらも最新リリースの曲で、特にこの日が一番映えるといっても過言ではないプログラムcontinuedは、この中盤で披露。
ラストではなく、真ん中に持ってくることに彼ららしさを感じてしまう。

「だから記念日と称してしまえ」「今日ぐらいは祝ってくれないかな」

攻めた曲たちで一気に駆け抜けたあとの黄昏インザスパイ春が来てぼくらといった再びミディアムバラードの曲を披露したあとで、ようやくMCへ。

今では「ライブで煽るのはダサい」と言っている自分たちも、昔はしっかりお客さんを煽っていたという内容。
当時の田淵は煽りに煽りまくり大阪のミナミWHEELにて「お前らのホイールを回せ!!!」という訳の分からない煽りをする、貴雄は別のライブでレンタルのドラムセットを破壊する(修理代は未だ払っていない)という、15年間の記念すべき場で当時の黒歴史を懺悔。

「次は当時よくやっていた、”水と雨について”という曲をやります」

というMCには物凄い歓声が上がり、演奏がスタート。
インディーズの頃のCDの音源と比べると声や演奏技術も格段に上がり、表現力や迫力もアップ。披露したのはいったい何年ぶりでしょうか。ぜひCDでのライブ音源が欲しいところです。

3人だけの音が詰まった水と雨についてが終わると、ピアノのイントロが印象的なharmonized finaleへ。
そこからcody beats10% roll, 10% romanceへと繋いでいく。旧→新→旧→新という流れで24000人の”物好き”たちを揺さぶっていく。

10% roll が終わる頃には日が沈み、外はだいぶ暗くなった状態に。
するとここで「オンドラムス、タカオスズーキィ!」といういつもの合図で、ドラムソロへ突入。
武道館ではドラムが迫り上がるというサプライズがありましたが、今回はモニターに月の映像が映し出されて月が満ちていくにつれてドラムも激しくなっていく内容。
最初三日月が出てきた時は、斎藤さん作曲の三日月の夜の真ん中をやるのかなと思ったのですが、どうやらこれは演出の一つ。三日月→半月→満月と段々満ちていくのでした。

するとここからは怒涛の勢いでライブはクライマックスへと突入。
ドラムソロからライブ盤のイントロへとつないだ天国と地獄、「神様はいない 要らない いても 要らない」という前曲の流れを汲んだかのような激し目の最新曲fake town baby、夜の野外にぴったりな徹頭徹尾夜な夜なドライブ、武道館の頃とは比べ物にならないくらい人気度が広まったシュガーソングとビターステップ

おそらく同じ曲順が通常のライブで見られたとしても、このときの迫力とは比べものにならないことでしょう。それぐらい熱量がすごかった。

残り数曲を残したところで最後のMC
アンコールはやらないと宣言。
えー!という声もありましたが、おそらく少しでも自分たちの持ち時間を曲に回したいのだろうと予想。
ちなみにここまで22曲演奏(普通のワンマンでのアンコール含めた曲数だいたい22〜23曲)

斎藤さんが「2人も何か喋る?」と振り、めったにない2人のMCへ。
貴雄は「どーも、ツイートがバズった人です」と笑わせるも、自分のような人間を見捨てないでいてくれた2人の天才がいたからここまでやってこれた、と結構長い時間自分の思いを24000人の前で語る。
一方田淵が発した言葉は三言のみ「UNISON SQUARE GARDEN っちゅうのは…すげえバンドだな!」「今日はよくきた!」「またやるぞー!」

https://twitter.com/USGinfo/status/1154636327649865730

↑バズったツイート

最後に斎藤さん。これからも良い曲を作り、ずっと楽しくライブをやっているので、また遊びに来てください。という内容。
大拍手の中MCを終え、ライブも最後の区間へ。
このMCが明けてからの始まりの1曲が、さわれない歌
自分たちと”物好き”の距離感を歌った大事な歌。この流れは反則。彼らがこの場で言い足りなかったことは、この曲の中にも詰め込まれている、そんな気がしました。

そこからの桜のあと(all quartets lead to the?)、そして貴雄の「ラスト!」という叫びと共に始まったオリオンをなぞる
この2曲はシュガーソングとビターステップ発売までのユニゾンを支えた、根強いファンも多い代表曲。

「大丈夫さ、どこまでも行くだろう」 桜のあと(all quartets lead to the?)
「僕がいて あなたがいて それだけで 十分かな」 オリオンをなぞる

クライマックスに向けて、彼らの奏でる一音一音が駆け抜けていく。
特にオリオンをなぞるは、前回の記念日ライブでは封印されていた曲でもありました。
そのときは「(当時一番有名だった)オリオンをなぞるをやらないような、普通のワンマンライブをする」という目的があったためセトリから外されており、今回は満を持しての披露。

「ココデオワルハズガナイノニ」
オリオンをなぞる終了後、再び三人でのイントロセッションが始まり本当のラストへ。
この日最後を飾った曲はセンチメンタルピリオド
武道館でも最後に披露されてたこの曲は、それ以来一度も演奏されていませんでした。

武道館よりもキャパシティが倍以上も増えた中で演奏されることになったこの曲を、作った当時のユニゾンの3人は想像していたでしょうか。

アウトロを長めにとり、最後は田淵のハンドスプリングも久々に披露し(ベストアルバムのツアー以来)、3人で最後の1音を鳴らしてライブは終了。

メンバーがはけたあとはモニターに15(年)のカウントダウンが始まり、それが終わると打ち上げ花火が。
今年一番の大イベントである記念日ライブが幕を閉じたのでした。

20:10 終演

終演

特別な演出はほぼ無し、演奏は3人だけ、2時間半以上にもわたる熱いライブ。
まさにユニゾン15年の歴史の中で伝説の1日となったことでしょう。

これで15周年イヤーひと段落ついたかと思いきや、秋から年末にかけてはカップリングのみで全国を回るツアーが控えております。今年は本当に休みなし。
おそらくこの記念イヤーを飾る最後のイベント、今から待ちきれません。

そしてこの野外ワンマンの映像化をぜひお願いします…!その際は武道館の時のように、MCも含めた完全ノーカットで頼みます!

セットリスト

セットリスト

UNISON SQUARE GARDEN
“プログラム15th”

お人好しカメレオン
シャンデリア・ワルツ
君の瞳に恋してない
流星のスコール
instant EGOIST
リニアブルーを聴きながら
Invisible Sensation
8月、昼中の流れ星と飛行機雲
オトノバ中間試験
カウンターアイデンティティ
Catch up, latency
プログラムcontinued(15th style)
黄昏インザスパイ
春が来てぼくら
(MC)
水と雨について
harmonized finale
cody beats
10% roll, 10% romance
(ドラムソロ)
天国と地獄
fake town baby
徹頭徹尾夜な夜なドライブ
シュガーソングとビターステップ
(MC)
さわれない歌
桜のあと(all quartets lead to the?)
オリオンをなぞる
センチメンタルピリオド

↓過去のライブレポ

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この記事を書いた人

心地いい部屋を作ることが趣味なアラサー男子。ファッションやカメラ、ウルトラマンなどが好きです。

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