【2021.10.31更新】
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物語は佳境へ。
小説3巻をベースに進んでいた過去編は、なんと今回で小説と内容が大きく外れることになりました。
前話で物語が大きく舵を切るきっかけになったアポクリフォス。
その裏にはどんな目的があったのでしょうか。
ハートへの生贄?
前話のラストでサーカス団全員に「マナの犬を殺したのは赤腕」という新しい記憶を植え付けたアポクリフォス。
コジモに「赤腕を罰しろ」と命じながら、ハートに対して以下のセリフを語ります。
我が主「ハート」の御方……貴方に捧げる羊はもうすぐです……
アポクリフォスがサーカス団とマナ・赤腕をかき回している以上、ここでいう羊というのは赤腕のこと。
ここからは予想ですが、ハートの復活にはクラウン・クラウンを生贄に捧げる必要があるのかもしれません。
そのために現代までアレンを泳がせ、クラウン・クラウンへと進化するのを待っていた。
生贄にできるところまで成長したので、幽閉されたタイミングでようやく姿を現し合体を迫った(アレンからイノセンスを切り離すために?)、というところまで予想してみました。
ティキ・ロードによって、数千年ぶりにノア側見つかったのは計算外だったかもしれませんが…
イノセンス発動
ようやくサーカスへ戻った赤腕とマナですが、客は誰一人いない。
二人を待っていたサーカス団はアレン(犬)を墓から掘り返したうえに、アレンを殺した罪を赤腕に被せる。
アポクリフォスに新たな記憶を植え付けられて洗脳されているため、赤腕の反論は誰の耳にも届かない。
マナも、せっかく埋葬したアレンを掘り起こされたことで呆然とするのみ。
濡れ衣を着せられたうえにコジモに笑みを浮かべられ、怒りが頂点に達した赤腕。
その怒りに反応したのか、左腕の十字架が呼応してイノセンスが発動される。
イノセンス発動前に、暗所からアポクリフォスが手を伸ばすコマが挿入されていたことから、サーカス団を洗脳させたアポクリフォスの目的は赤腕のイノセンスを発動させることだったということが読み取れます。
憎悪で発動させたことは方舟内で千年伯爵と対峙したときでもありましたが、そのときは「憎しみで伯爵と戦うな」とクロスに制止されていました。
今回も近くにクロスが潜んでいることから、再びカルテ・ガルテで発動を制されることもあるかもしれませんね。
小説版と全く違うストーリー
2010年に発売された小説3巻だと、この場面では既に客が入っているうえに、アレン(犬)も掘り返されず赤腕もイノセンスを発動していません。
しかし今回はアポクリフォスの介入によって、小説版で描かれていた物語から大きく外れることになりました。
もう10年以上前の作品だったりパラレルなエピソードが収録される小説版ということもありますので、星野先生が描きたかったアレンとマナの過去が変わった、ということもあるかもしれません。
それとももしかしたら小説3巻自体が、アポクリフォスによる記憶改変なのかもしれない…?
ということで今回は全21ページでしたが、中々の密度。
なんといっても見どころは小説版とは全く違う道筋を辿っているということ。
アレンがイノセンスを初めて発動したのはマナを破壊したときではなかった、という事実も明かされました。
全く読めないこの先の展開。
とても楽しみでなりません。
(画像引用:ジャンプSQ. RISE 2021 SPRING)
コメント
コメント一覧 (2件)
自分で読んでいてもマナって、ネアって…とごっちゃだったのでとても参考になりました。考察や前話についても整理されていて助かります、これからも楽しみにしています。
コメントありがとうございます!
Dグレは着実に話は進んでいるのですがペースが遅いため、久々に読むと「あの話はどうなっていたっけ…」と整理する時間が必要になりますよね…
楽しみと言っていただけてとても嬉しいです。
Dグレは他にも書いていきたい考察が多数あるため、それらも時間を見つけて書いていきたいと思います。