【2021.10.31更新】
最新話(242夜)感想はこちら
3ヶ月に1話ペースで話が進んでいくD.Gray-man
現在連載されている過去編も回想開始から2年が経ち、物語としては終盤の部分に突入しかけているところ。
この過去編は10年前に刊行された小説3巻をベースにして物語が進んでいるのですが、当時は登場していなかったキャラや設定が付与され、小説3巻とはまた違った物語の捉え方をすることができます。
今回の239夜も、小説3巻では丸々描かれていなかった話。
赤腕とマナが街から帰ろうとしているそのとき、サーカス団では何が起こっていたのか。
とあるキャラクターによる暗躍が、物語を更なる混沌へと落としていきます。
アレンと神田、久々に描かれる
冒頭、マナと見た夕焼けがとてもキレイだと話し終えたところで、久々にアレンと神田が登場。
Rise本誌で描かれるのはかなり久々。(ちょうど2年ぶりのようです)
襲ってきたアクマはちゃんと倒せたようで何よりです。
何かを愛することができれば
おのずと道は開きます
キミにもきっとそんな日がくる
マナの言葉を今一度思い返すアレン。
マナを愛していたアレンは、マナを悪魔にした後悔からエクソシストとなり、その十字架を背負い続けて今に至る。
赤腕のときはマナの言葉に気付けていなかったようですが、今はしっかりとこの言葉の意味を感じ取っているように思えます。
まさに「立ち止まるな、歩き続けろ」です。
アポクリフォスの暗躍
サーカス団に戻ろうとするマナと赤腕。
一方サーカスではアレン(犬)を殺害したコジモが、アレンが土葬された場所を見つめる。
するとその様子を木の上から見ていたティムキャンピーに、突如アポクリフォスが襲いかかります。
背後から襲いかかって一瞬のうちにティム破壊することで映像を取られないようにしたようですが…この時代でもアポクリフォスは姿を見られないように徹底している模様。
ティムが破壊されたことでクロスはきっとこの場で何かが起こったと察知するのでしょうが、クロスはその正体がアポクリフォスであることに勘付いていたりするのでしょうか。
この時代でクロスに手を出そうとする存在はロード(可能性低め)又はAKUMA、アポクリフォスくらいでしょうが…
ティムを破壊することで一時的に記録を取られることを阻止すると、アポクリフォスは記憶操作の能力を使いサーカス団全員に「赤腕が犬を殺した」「赤腕は危険」「赤腕を罰しろ」という偽の記憶を植え付ける。
24巻217夜で神田に記憶操作をしていたのと全く同じです。
偽の記憶を植え付け、アポクリフォスが去ったところで今回の239話は終了。
…それにしても、記憶を書き換えられるアポクリフォスって、物語のどの場面にも突如入れ込めることができるから便利ですね。
未だに説明がされず曖昧にボカされている、アレンがAKUMAになったマナを破壊した時(千年伯爵=マナとAKUMA化したマナが一緒に存在している矛盾)も、もしかしたら記憶操作をしていたりして…?
アポクリフォスの目的
突如サーカス団に登場し、赤腕が危険であるという記憶を植え付けたアポクリフォス。
一体この行動にはどんな意味があったのか。
①自由の無い赤腕をサーカス団から追い出す状況を作り、サーカス団から解放させる
②赤腕の感情を刺激し、左腕のイノセンスを覚醒させようとしている
③千年伯爵を破壊する存在である赤腕を使って、マナ=千年伯爵を破壊しようとする
考えられる説を挙げてみました。
後に対面したときに「美しい使徒に育ったね、アレン」(22巻203夜)と発言していたため、①と②は達成されたと言ってもいいかもしれませんね。
アポクリフォスはハートのために動いているので行動目的としては千年伯爵の破壊が第一だと思うのですが、伯爵としての記憶を失っているマナを一向に襲おうとしません。
クロスも「今(マナが記憶を失っているこの瞬間)はハートにとって千年伯爵を破壊する絶好のチャンス」(27巻233夜、237夜)と発言しているにもかかわらず、です。
この状態のマナを襲おうとしないのは、きっと今襲いかかることで何か不都合があるから。
どんな不都合なのかは未だ不明ですが、やはり237夜のクロスのセリフ「マナを破壊(ころ)すのはネアでなければならない」が関係しているのかと思いました。
ネアがマナを倒さない限り、千年伯爵を完全に倒すことはできないとか…?
このあたりの謎も、徐々に明かされて欲しいですね。
今回の239夜は表紙も入れて全18ページと少なめではありましたが、小説版には丸々無かった新規エピソードだったこともあり物語のボリュームは大きめ。
次回、記憶を書き換えられたコジモや団長が赤腕とマナにどのような対応を見せるのか。
3ヶ月後の次回が待ち遠しい。
(画像引用:ジャンプSQ. RISE 2021 WINTER)
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